白田歯科クリニック SHIRATA DENTAL CLINIC
しらたしかくりにっく

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受動喫煙の子はむし歯が2倍

家族の吸うたばこの煙にさらされた子どもは、家族に喫煙者がいない子どもに比べて、三歳までにむし歯になる可能性が2倍になったとの研究結果を、京都大の川上浩司教授と田中司朗准教授らのチームが英医学誌BMJに発表した。 チームは、神戸市で2004~2010年に生まれた76900人のデータを解析。生後四カ月での受動喫煙の状況と、3歳時点で1本以上の虫歯や歯の欠損、治療歴があるかどうかを調べた。 その結果、家族に喫煙者がいる子は全体の55・3%おり、家族に喫煙者がいない子に比べて虫歯になる可能性が1.46倍になった。特に、親や家族が子の面前で吸われる環境にあった子では2.14倍に高まったという。 研究では、受動喫煙によって唾液の成分が変化し、むし歯の原因菌が集まって歯垢(しこう)やむし歯ができやすくなる可能性が示されている。 川上教授は「子どもの健康な発育のため、大人は生活習慣に十分気を付けるべきだ」と警告している。(2015年10月)


むし歯菌は脳出血に関与

むし歯の原因となる「ミュータンス菌」が、脳出血の発症にも関与していることを国立循環器病研究センター(大阪府)や京都府立医大、大阪大のチームが突き止め、英科学誌電子版にに発表した。関与しているのは、人体の止血作用を阻害する特殊なタイプの「ミュータンス菌」。猪原匡史医長(脳卒中学)は「予防は日常の歯みがきが重要。病原性の高い細菌を選択的に減らせれば、脳出血の新しい予防法になる可能性がある」と話す。チームは血管壁のタンパク質「コラーゲン」と結合し、血小板の止血作用を妨げる特性を持つミュータンス菌に着目。脳出血患者の唾液に含まれるこのタイプのミュータンス菌を調べたところ、この菌を持つ患者ほど、脳内の出血部位が多かった。ミュータンス菌は口腔の血管から血流に乗り、脳の血管に到達。そこでコラーゲンに結合して炎症を起こし、止血作用を妨げたり血管をもろくしたりして、脳出血を引き起こすとみている。(2016年02月)